mirage

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Mirage

Counter-Strike史上最も人気のあるマップの一つ。バランスの取れたレイアウトと多彩な戦略が可能な、競技シーンの定番マップ。

Mirage(ミラージュ、de_mirage)は、Counter-Strike 2に登場する爆弾解除マップである。モロッコ風の建築様式を持つ中東の町を舞台とし、CS:GOのメジャー大会すべてに登場した唯一のマップとして知られる。

項目 内容
マップ名 Mirage
ファイル名 de_mirage
ゲームモード 爆弾解除
マッププール Active Duty(2025年11月現在)
初登場 Counter-Strike 1.6(de_cpl_strike として)
CS:GO実装日 2013年6月6日※1
制作者 Michael “BubkeZ” Hull(原作)/ Valve(リメイク)※1

Mirageは、モロッコ風の建築様式を持つ中東の町を舞台とした爆弾解除マップである。日光に照らされた路地、色鮮やかな建物、伝統的な市場など、視覚的に印象的な環境が特徴。

マップはシンプルで分かりやすいレイアウトを持ち、比較的少ないプロップ(障害物)と広いサイトエリアが特徴。T側は複数のルートからサイトにアプローチでき、マップ中央のミッドエリアを制圧することで両サイトへの柔軟な攻撃が可能になる。

CT側はAサイトでは長い射線を活かした遠距離戦、Bサイトでは狭い通路での近距離戦と、異なる防衛スタイルを使い分けることができる。

Aサイトは広いオープンエリアで、複数の進入経路がある。サイト内には多くの箱が配置されており、それぞれに名称がついている。

主な進入経路:

  • Aランプ(T Ramp): T側からの主要進入路
  • パレス(Palace): 高台からサイトを見下ろせる建物
  • コネクター(Connector): ミッドからの接続路

サイト内の主要ポジション:

  • Firebox、Triple、Stack などの箱
  • Tetris、Sandwich、Jungle などのエリア

Bサイトは比較的狭いエリアで、T側はアパートメントからの進入がメインとなる。

主な進入経路:

  • Bアパートメント(B Apartments): T側からの主要ルート
  • ショート/キャットウォーク(Short/Catwalk): ミッドからの接続

サイト内の主要ポジション:

  • Bench、Van、Market
  • Empty(サイト内唯一の何もない角)
  • E Box(キャットウォーク出口左)、GeT_RiGhT(キャットウォーク出口右)

ミッドはマップの中央に位置し、両サイトへのアクセスを提供する重要なエリア。ここを制圧したチームがラウンドのペースを握ることが多い。

  • トップミッド(Top Mid): T側からの入口
  • ウィンドウ(Window): CT側のスナイパーポジション
  • アンダーパス(Underpass): 地下通路
  • Tスポーン: テロリスト側のスタート地点
  • CTスポーン: カウンターテロリスト側のスタート地点。両サイトへの素早いローテーションが可能
  • ジャングル(Jungle): CTスポーンからAサイトへの通路
  • キッチン/マーケット(Kitchen/Market): Bサイト裏のCT側エリア

マップ内の各エリアの名称(コールアウト)。チームメイトへの位置報告に使用する。

Steamワークショップガイド All the correct CS2 callouts for every map より引用

日本語名 英語名 説明
Aサイト A Site 爆弾設置エリア
Aランプ A Ramp / T Ramp T側からの主要進入路
テトリス Tetris Aランプ出口の箱
サンドイッチ Sandwich テトリスとステアの間のエリア
ジャングル Jungle CTスポーンからAサイトへの通路
パレス Palace Aサイトを見下ろす建物(上下2層)
ファイアボックス Firebox サイト内の箱群
トリプル Triple 3つ並んだ箱
スタック Stack 積み重なった箱
チケット Ticket CT側のチケットブース付近
コネクター Connector ミッドからAサイトへの接続路
CTステア CT Stairs CT側からAサイトへの階段
日本語名 英語名 説明
Bサイト B Site 爆弾設置エリア
Bアパ B Apartments T側からの主要進入路
バン Van サイト内のバン(車)
ベンチ Bench バン横のベンチエリア
マーケット Market CT側のマーケットエリア
キッチン Kitchen マーケット内の窓からの射線
エンプティ Empty サイト内唯一の何もない角
Eボックス E Box キャットウォーク出口左の箱
GeT_RiGhT GeT_RiGhT キャットウォーク出口右(プロ選手の名前由来)
アーチ Arches Bアパ出口付近のアーチ
ピラー Pillars サイト内の柱
日本語名 英語名 説明
ミッド Mid マップ中央エリア
トップミッド Top Mid T側からのミッド入口
ウィンドウ Window CT側スナイパーポジション
ショート/キャット Short / Catwalk ミッドからBサイトへの接続
アンダーパス Underpass 地下通路
ラダー Ladder アンダーパスへのはしご

コールアウトについて

日本のコミュニティでは英語名をカタカナ読みで使用することが一般的。Mirageのコールアウトは比較的シンプルで、プロップ(障害物)の名前がそのまま使われていることが多い。チームメイトと事前に確認しておくと良い。

  • ミッドコントロールの重要性: ミッドを制圧したチームが両サイトへの柔軟なアプローチを得る
  • シンプルなレイアウト: プロップが少なく、エリアの名称が覚えやすい
  • 多様なプレイスタイル: 長距離戦(Aサイト)と近距離戦(Bサイト)の両方が発生
  • ユーティリティ重視: スモーク・フラッシュの使い方がラウンドの勝敗を左右

Mirageはプロシーンで最もバランスの取れたマップの一つとされる。統計的にはわずかにCT有利だが、T側も十分に勝機がある。ミッドコントロールとユーティリティの使い方次第で、どちらのサイドでも主導権を握れる。

Mirageの原型は、Michael “BubkeZ” Hullがサイバーアスリート・プロフェッショナル・リーグ(CPL)向けに制作した「de_cpl_strike」である。その後、HullはCPL版とは別にMirage(de_mirage)を公開し、Counter-Strikeコミュニティで人気を博した。Counter-Strike: Source版も制作された。

CS:GOリリース後、Valveはマップを公式にリメイクし、2013年6月6日に追加。当初はイタリア風のテクスチャだったが、後にモロッコ風のスタイルに変更された。2014年7月1日にActive Dutyマップグループに追加された。

CS2への移行に伴い、以下の主な変更が行われた:

  • スカイボックスの撤廃: 2018年6月12日のアップデートで削除
  • ビジュアルの大幅アップグレード: Source 2エンジンによる照明・テクスチャの改善
  • スモークシステムの刷新: 新しい体積スモークにより、従来のラインナップの多くが変更
  • 細かなレイアウト調整: ミッドのドア下の隙間修正など(2023年12月6日)
  • CS:GOの公式リリース以降、すべてのメジャー大会に登場した唯一のマップ※1
  • Bサイトのバン付近に、MLG Columbus 2016でのMarcelo “coldzera” Davidの伝説的なジャンピングAWPキル(4連続キル、うち1発はノースコープのコラテラル)を記念したグラフィティがある※1
  • マップ内に2台のテレビがあり、攻撃すると壊れて映らなくなる※1
  • T側スポーン外にある車のナンバープレートには「America」と書かれている(Left 4 Dead 2からのアセット流用)※1
  • Counter-Strike Onlineにも同マップが存在する※1
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  • 最終更新: 2025/11/24 01:53